六本木・森美術館の「フレンチ・ウィンドウ」展 + 屋上の「スカイデッキ」から眺めた東京

最近、現代アートも面白いと思うようになり、なにか東京で面白そうな展覧会がないかと探していたところ、目についたのが六本木ヒルズにある森美術館で開催されている「フレンチ・ウィンドウ」展です。
フランス現代アートの最前線が展望できるということなので、興味をもったので早速、行ってみました。


展覧会では、冒頭にデュシャンの作品が何点か展示されていました。

「泉」という作品、
これは男性用小便器を上向きに置いただけのもの。
1917年、デュシャンはマットという偽名を使って、無審査の展覧会に出品しましたが、「これがアートか!?」という物議をかもして結局、展示されませんでした。

彼は、自分で作ったことではなくそれを選んだことが重要なのだと主張しました。

また、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」の複製はがきにヒゲを書いただけの作品「L.H.O.O.Q.」も生みだします。
過去の美術的価値や伝統を否定することで、新たな見方の可能性に働きかけようとしたのです。

考え方を問うアートのことを「コンセプチュアル・アート」、日常品などの大量生産された既製品を利用した手法は「レディメイド」と呼ばれています。
デュシャンの「泉」は、今では「コンセプチュアル・アート」と「レディメイド」の起源としてアートの歴史の金字塔となっています。

絵画による視覚がメインのアートではなく、「考え方」という目に見えないものを表現するアートが確立され、アートの領域と表現は一気に広がっていったのです。


デュシャンの功績に敬意を表してその名を冠したデュシャン賞は、フランス人作家と国籍に関係なく広くフランスに在住する最も革新的な作家を対象としていて、今回の展覧会では、同賞のグランプリ受賞作家をはじめ、一部の最終選考作家の作品を通じて、フランスの現代アートシーンが一望できます。


その中で私が一番、印象に残ったのは、
ホワイトの部屋の一室に置かれていたマチュー・メルシェのアクリル製の透明な窓の作品です。
デュシャンの「フレッシュ・ウィンドウ」にちなんで作られた作品のようです。
森美術館は53階と高いところにあるので、その窓の向こうに透けて広がる現実の東京の街の見晴らしが抜群でした。


画像

写真は、屋外展望台としては日本一の高さを誇る海抜270m、森タワー屋上の「スカイデッキ」から眺めた東京の風景です。



展覧会のほかに、森美術館がこれから活躍する若手アーティストを応援するMAMプロジェクトのコーナーでは、ベルリンを拠点に活躍している田口行弘の作品が紹介されていました。
日用品や家具、スタジオの床板までが命を吹き込まれたように踊りだす「パフォーマティブ・インスタレーション」という映像はなかなか面白かったです。

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