いま明かす! 旅を通じて広がった世界100景Y&Y

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展を見て、ヴェネツィアの巨匠の系譜が体系的によくわかりました

<<   作成日時 : 2016/12/13 21:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

国立国際美術館で開催されているアカデミア美術館所蔵「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展を見に行ってきました。
特別出品されていたティツィアーノの「受胎告知」に再会できたことが嬉しく、ヴェネツィアの巨匠の系譜が体系的にわかり勉強にもなりました。
また、当日、神戸大学の宮下規久朗教授による「ヴェネツィア美術の一千年」と題した講演会で、ヴェネツィアの絵画の画像をたくさん見ることができ、ヴェネツィア旅行で見た数々の名画を思い出しました。
旅行前に塩野七生 宮下規久朗の共著「ヴェネツィア物語」を読んでヴェネツィアで美術散策を楽しみました。

画像

ティツィアーノのサン・サルヴァドール聖堂の「受胎告知」

ヴェネツィア絵画の特徴
ヴェネツィアのルネサンス美術は、フィレンツェよりも少し遅れて1440年頃に始まりました。
フィレンツェの刺激を受けつつ、感覚的で豊かな色使い、自由なタッチ、自由な構想、そして自由な描き直しがヴェネツィア絵画の地位をつくりました。

フィレンツェの絵画には計画的なデッサンが存在します。
当時は構図を練ったら線描、次にモノトーンで明暗をつけ立体感や奥行きを表現して、最後に色をつけます。
何もかも決まった後で塗り絵のように色をつけるのです。

一方、ヴェネツィア絵画は、直接絵具で描きはじめ、制作途中でも構図や形を自由に変更します。
つまり画家のイマジネーションの変化を重視する描き方です。

当時のヴェネツィアは地中海貿易で豊かとなり、異国文化が入りこんだ華やかさと退廃の両方を持ち合わせる国際都市でした。教会よりも世俗の力の方が強かったため、表現や解釈に制限がなくなり、宗教画も俗っぽくなります。
官能的な表現で描かれたビィーナスの絵も多く描かれ、また自然や田舎に憧れて絵画の背景に田園風景を描くことも流行しました。


ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠の系譜
1.ヴェネツィアの初期ルネサンス
@詩的な聖母子像を数多く描いたジョヴァンニ・ベッリーニ
A宗教的主題のなかに当時のヴェネツィアの風俗を描き出したヴィットーレ・カルパッチョ

画像

ジョヴァンニ・ベッリーニのサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂の祭壇画
画像

ジョヴァンニ・ベッリーニのサン・ザッカーリア聖堂の祭壇画

2.盛期ルネサンス、ヴェネツィア美術の黄金時代
ベッリーニの工房で学んだ二人
B詩的な理想郷を描いたジョルジョーネ
Cヴェネツィア最大の天才、ティツィアーノ
ティツィアーノに続く世代として、
D劇的な明暗表現で宗教画の大作を次々と描いたヤコポ・ティントレット
E鮮烈な色彩と古典的な様式で貴族たちから高く評価されたパオロ・ヴェロネーゼ

画像

ティントレットのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の「最後の晩餐」

ティツィアーノ
ティツィアーノは、ベッリーニ、ジョルジョーネに加えてミケランジェロやラファエロにも学び、1518年、サンタ・マリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ聖堂の主祭壇画「聖母被昇天」で名声を確立しました。
公式画家となり、半世紀以上にわたって画壇に君臨し、ジョルジョーネ風の抒情的なもの、盛期ルネサンスの影響を受けた古典的なもの、さらに凝った形態の見られるマニエリスム風なもの、そして表現主義的な晩年の様式まで、次々と変転していきますが、そのいずれの時期にも傑作を生み出しました。
その名声は西洋中に広まり、16世紀半ば以降はヴェネツィアにとどまりながらも、神聖ローマ帝国皇帝のカール5世やスペイン国王のフェリペ2世といった西洋最大の君主の宮廷画家として活躍しました。

画像

サンタ・マリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ聖堂の主祭壇画「聖母被昇天」
宮下先生いわく、ヴェネツィアで一番大事な絵と言ってもいいと思うとのことでした。

サン・サルヴァドール聖堂の「受胎告知」
ティツィアーノの晩年を代表する傑作が、サン・サルヴァドール聖堂の祭壇を飾る「受胎告知」です。
大天使ガブリエルがマリアのもとを訪れ、受胎を告げる場面は、ルネサンス絵画になじみの主題ですが、ヴェネツィアではさらに特別な意味がありました。
伝承によれば、ヴェネツィアの建国は421年、受胎告知の祭日である3月25日にさかのぼるからです。
ティツィアーノは、この決定的な奇跡の瞬間を、晩年特有の力強く大胆な筆さばきと、金褐色を基調とする眩惑的な色彩によって、ドラマティックに描出しました。
宮下先生は、この作品がヴェネツィアからきただけでも今回の展覧会は成功したようなものだ、ティツィアーノの絵はだんだん荒々しいタッチになっていくので、ティツィアーノのらしさがでてる絵だとおっしゃっていました。

画像

ヴェネツィア絵画の殿堂、アカデミア美術館

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

私のサバイバル英会話

「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展を見て、ヴェネツィアの巨匠の系譜が体系的によくわかりました いま明かす! 旅を通じて広がった世界100景Y&Y/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる