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zoom RSS 京都・太秦の広隆寺と蚕の社 近くで生まれ育ちましたが知らない、謎めいたことがたくさんありました

<<   作成日時 : 2016/05/08 07:21   >>

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私の生まれ育ったところから近くにある京都・太秦。
今回、太秦を久しぶりに訪れ、聖徳太子のブレーンの一人であった秦河勝のゆかりのある広隆寺と蚕の社へ歴史散策をしてみると、知らなかったことがたくさんあって、謎めいたこともあり興味深く思いました。

1.広隆寺

推古天皇11年(603)、聖徳太子が「私は尊い仏像を持っている。誰かこの仏をお祀りする者はないか」と諸臣に問うたところ、秦河勝が進み出て、この仏像を貰い受けて、蜂岡寺を建てて祀りました。
この蜂岡寺が広隆寺の前身とされています。

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秦氏は、百済系渡来人の漢氏と並ぶ新羅系渡来人。
秦河勝は秦氏の長で、その祖先は、応神天皇の頃に渡来し、養蚕や機織をはじめ、農耕、土木、醸酒など中国大陸や朝鮮半島の先進技術で巨大な富を蓄積し、政界での地位も築いていったといわれ、太秦一体を本拠としました。
太秦の地名も秦氏が絹をうず高く積んで朝廷に献上したところからついたといわれています。
村上天皇の日記には「大内裏は秦河勝の宅地跡に建っている」と記されており、秦氏は平安京への遷都や造成に深く関わっていたともいわれています。

(1)新霊宝殿

日本書記によると、秦河勝が聖徳太子から仏像を賜りそれを御本尊として建立したとあり、その御本尊が現存する弥勒菩薩であるといわれています。
ところが、広隆寺縁起によると広隆寺は推古天皇31年(623)に、秦河勝が亡くなった聖徳太子の追善供養のために建て、そのとき新羅国王から贈られた宝冠のある弥勒菩薩半跏思惟像を祀ったとあるといわれています。

国宝第一号の弥勒菩薩半跏思惟像、右足を左の膝頭にのせ、右肘をついて、一切衆生をいかにして救おうかと思いにひたる姿で有名な半跏思惟像です。
「宝冠弥勒」とも呼ばれていて、当時の日本では用いられていない赤松で作られ、彫り方も日本の仏像とは異なっているといわれています。

驚いたことにもう一体、弥勒菩薩像がありました。
「泣き弥勒」と呼ばれる弥勒菩薩半跏思惟像です。
宝冠弥勒と制作年代は同じころですが、こちらは百済仏ではないかといわれています。

このため、秦河勝は推古天皇11年に聖徳太子から貰った泣き弥勒を祀るために一宇を建て、聖徳太子が亡くなった翌年の推古天皇31年に寺を建てて、新羅から贈られた宝冠弥勒も安置した。これが広隆寺の起こりとなった蜂岡寺である・・・
と推測されているようです。

また、新霊宝殿内には秦河勝御夫妻像もありました。
どこか神秘性を感じさせる神々しい姿でした。


(2)上宮王院太子殿

本尊に聖徳太子像が祀られています。
古来より、歴代天皇が、即位大礼に御着用の黄櫨染御袍の御束帯(御即位の時に着御される衣服又は宮中の儀式の時にお召しになる最高の儀服)が即位後、贈進されて各天皇御一代を通じて聖徳太子像が御召しになるならわしとのことです。
この聖徳太子像は秘仏ですが、毎年11月22日の聖徳太子御火焚祭で特別開扉されます。

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2.蚕の社

正式には木島坐天照御魂(このしまにまずあまてるみたま)神社。
古事記に最初に現れる天之御中主(あめのみなかぬし)神のほか4神を祭神として祀られています。
「続日本紀」の大宝元年(701)4月3日の条に、この神社の名前が記載されていることから、それ以前から祭祀されていたといわれる古社です。

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広隆寺創建に伴い勧請された秦氏ゆかりの神社といわれています。
現在本殿の東隣に鎮座する蚕養神社は、この秦氏が将来した養蚕・機織・染色技術に因むと推測されています。
「蚕の社」はそれにちなんだ社名です。

社殿を取り囲むように巨樹が繁茂していて、本殿の西側には「元糺の池」という神池があり、この池に手足を浸すと諸病にかからないという庶民信仰がありましたが、現在、水は湧き出していませんでした。

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神池には、鳥居を3つ組み合わせた不思議な形の石製の三柱鳥居(みはしらとりい)が建っています。

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本殿横から三柱鳥居を見るとその不思議な形がよく見えます。
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蚕の社の周辺地図は以下のとおりです。
地下鉄東西線の太秦天神川駅から徒歩約10分、
蚕の社から広隆寺は徒歩約15分で、ちょっとした散歩にもいいです。

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